


ウロストミーへの伝言



ココがポイント
数ヶ月前まで、私は写真のように書斎のデスクで装具交換をしていました。
術後の約3年間は、まさに試行錯誤の連続でした。
面板を装着しようとしたときに尿が出れば、もう一度拭き、乾燥させ、改めて装着する。その繰り返しでした。
そこで私は、24時間の尿量や排尿のタイミングを自分で記録し、装具交換を行いやすい自分なりの目安として「37秒」という時間を導き出しました。
しかし、その後イレオストミー・コロストミーの方々が抱える排泄や装具交換の問題を知り、考え方がさらに進みました。
「尿や便が出ない時間を待つのではなく、出ても困らない環境をつくればよいのではないか。」
公共施設にはオストメイトに配慮したトイレがあります。それなら、その考え方を住宅にも取り入れられないだろうか。
そこから生まれたのが、私が特許出願した**「オストミーの日曜大工」**です。

1. ウロストミーの最大の特徴と状況
ウロストミーでは、腎臓でつくられた尿が尿管からストーマを通り、パウチへ流れます。
通常の排尿のように、本人の意思で「今は出さない」「あとで排尿する」と調節することはできません。
そのため、装具交換中にも尿が流れ出ることがあります。
ストーマ周囲を清拭し、皮膚を乾燥させ、「これから面板を貼ろう」というときに尿が出れば、もう一度清拭・乾燥が必要になる場合があります。
この「いつ出るか分からない尿と付き合いながら装具交換をする」という問題が、私自身の工夫と発明の出発点になりました。
2.ウロストミーの日常で感じる3つの負担


① ストーマ周囲の皮膚トラブル
尿が面板の下へ入り込んだり、皮膚が長時間湿った状態になったりすると、面板が剥がれやすくなり、ストーマ周囲の赤み、ただれ、痛みなどの皮膚トラブルにつながることがあります。
そのため装具交換では、ストーマ周囲を清潔にし、皮膚を十分に乾燥させ、自分の身体に合った状態で面板を装着することが大切になります。
② 夜間の蓄尿管理
就寝中は長時間パウチを空にできないため、必要に応じてパウチと容量の大きな夜間用蓄尿バッグをチューブで接続して使用します。
一方で、チューブの取り回しや、朝になって溜まった尿をトイレへ運び、廃棄する作業を負担に感じる方もいます。
私自身、この毎朝の作業をもっと簡単にできないかと考えました。
その経験が、後の**「導尿バッグ携行容器」**の発想につながりました。
③ 外出時の排尿管理
外出先では、パウチにどの程度尿が溜まっているか、どこで排出できるかなどを考えながら行動する必要があります。
しかし、尿が溜まることを心配して水分摂取を過度に控えることは望ましくありません。
私が考えたのは、身体の働きを無理に変えることではなく、排尿や尿の廃棄を行いやすい環境をつくることでした。


3.装具の交換間隔と個人差
ウロストミーの装具交換間隔は、すべての人が同じではありません。
使用する装具、ストーマの高さや形、腹部のしわ、皮膚の状態、発汗、生活環境など、さまざまな条件によって変わります。
大切なのは、単純に「何日間使えたか」ではなく、自分の面板や皮膚の状態を観察し、自分に適した交換のリズムを知ることだと考えています。
私はさらに、食事、水分、排尿量、時間帯、装具交換などを記録することで、自分自身の生活リズムを知ることにも意味があると考えています。
一人ひとりが、自分自身の**「黄金リズム」**を見つける。
それが、排泄に振り回されにくい生活への一つの手掛かりになるのではないかと考えています。




毎朝の尿廃棄を、もっと簡単にできないだろうか
私自身、夜間用蓄尿バッグに溜まった尿を毎朝トイレへ運び、廃棄する作業を繰り返してきました。
「この作業を、もっと簡単にできないだろうか。」
そこで考えたのが**「導尿バッグ携行容器」**です。
発想は非常に単純です。
ベッド脇の蓄尿バッグとトイレ側を配管でつなぎ、必要なときにフットスイッチを操作して、溜まった尿を排出する。
蓄尿バッグを毎回持ってトイレまで運び、溜まった尿を見ながら廃棄するという一連の作業を、設備の側から簡略化することを目指しました。


人間が設備に合わせるのではなく、設備を人間の生活に合わせる。
これが「導尿バッグ携行容器」の基本的な考え方です。
私自身の経験から生まれた発明ですが、身体状況や住宅環境は一人ひとり異なります。
今後、実際の使用経験やモニターの皆さんの声を集めながら、使いやすさ、安全性、設置方法などをさらに検討していきたいと考えています。
私自身の「37秒」から、「出ても困らない」装具交換へ

私は24時間の尿量と排尿のタイミングを記録する中で、装具交換を行いやすい自分なりの目安として
**「37秒」**という時間を導き出しました。
これは、あくまで私自身の身体を観察して得た目安です。
すべてのウロストミーの方に「37秒」が当てはまるわけではありません。
そして私は、さらに考えました。

尿が出ない時間を探すだけではなく、尿が出ても困らない装具交換環境をつくれないだろうか。
そこで「オストミーの日曜大工」では、装具交換中に尿が出ても排泄漏斗で受け止められる環境を考えました。
鏡でストーマと周囲皮膚を確認する。
清拭する。
乾燥させる。
尿が出れば漏斗で受け止める。
そして、落ち着いて面板を装着する。
「排泄を止める」のではなく、「排泄しても困らない」。
37秒を探した私自身の経験から、現在はこの考え方へたどり着きました。

昨年特許申請した『導尿バッグ携行容器』で日常の排尿を管理し、又、数週間前に特許申請した『オストミーの日曜大工』を装具交換時に活用します。これにより、体に管理されるのではなく、自ら体を支えていくという意識が、オストメイトの生活を支える力になります。















通常は左図のようにウロガードを持って廃棄していましたが、溜まった尿が全て破棄できるまで、
持っているのが辛いのとその時間が嫌で苦痛でした。
しかし、導尿バック携行容器は動力で破棄できるので
溜まった尿を見なくても破棄できる点が優れています。
さらに、導尿バック携行容器は尿の臭いが漏れにくく、廃棄時の手間が大幅に減るため、衛生的な環境を
保ちやすいというメリットもあります。
これにより、患者や介助者の負担が軽減され、快適に使用できるようになっています。





寝室から便器との間に排尿パイプを敷設すれば、
寝室から溜まった尿を、ワンタッチで破棄できる。


導尿バック携行容器は、動力モーターによって尿廃棄できるシンプルな構造が特徴です。
セルフケアに適しており、ウロストミー世代である高齢者や介護に携わる関係者の負担を軽減できる。













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ウロストミー考察
携行した場合の使い方
――排尿という日常動作を、もう一度考えてみる――
ウロストミーになってから、私は「排尿」という、それまで何気なく行っていた行為について改めて考えるようになりました。
健常時には、尿意を感じ、トイレへ行き、排尿して終わります。
しかしウロストミーでは、尿はいったん身体に装着したパウチに溜まり、それを自分で排出するという新しい作業が日常生活に加わります。
私自身、この毎日の繰り返しの中に、設備の工夫によってもっと簡単にできることがあるのではないかと考えました。

1.パウチに溜まった尿を排出する
ウロストミーでは、パウチに尿が溜まれば、トイレなどでパウチ下部の排出口を開き、尿を排出します。
パウチを満杯にしてから排出するのではなく、重さや面板への負担などを考えながら、適切なタイミングで排出することが大切です。
この動作は毎日の生活の一部になります。
しかし私自身は、「身体から一度パウチへ出た尿を、改めて自分の手でトイレへ捨てる」という行為に、通常の排尿とは違う心理的な違和感を感じることがありました。
この小さな違和感を「仕方がない」で終わらせず、設備の側から変えられないだろうか。
それが私の発想の出発点でした。

2.夜間の蓄尿管理
就寝時には、必要に応じてウロストミーパウチと容量の大きな夜間用蓄尿バッグをチューブで接続して使用します。
これによって、夜中に何度も起きてパウチを空にする負担を減らすことができます。
一方で、チューブの接続や取り回し、排出口の確認、翌朝に溜まった尿を処理するという新しい作業も生まれます。
私自身も毎朝、夜間用蓄尿バッグに溜まった尿をトイレへ運び、排出する生活を続けてきました。
「毎日繰り返す作業だからこそ、もっと簡単にできないだろうか。」
この疑問が「導尿バッグ携行容器」の発明につながりました。
3.「うっかり」を設備で補えないだろうか

ストーマ管理には、確認しなければならない作業がいくつもあります。
パウチの状態を確認する。
排出口を確認する。
夜間用バッグを接続する。
チューブの状態を確認する。
使用後には洗浄や後片付けをする。
慣れてしまえば日常のルーティンになりますが、体調が悪い日、疲れている日、急いでいるときなどには、誰でも「うっかり」が起こる可能性があります。
年齢にかかわらず、毎日繰り返す作業だからこそ、
「人間がすべてを注意力だけで管理するのではなく、設備の工夫によって間違いを起こしにくくできないだろうか。」
と私は考えるようになりました。
人間を設備に合わせるのではなく、設備を人間に合わせる。
これも私の発明に共通する考え方です。

4.「導尿バッグ携行容器」で目指したこと
私が考えた「導尿バッグ携行容器」は、尿を溜めること自体を目的にしたものではありません。
溜まった尿を処理するまでの一連の作業を、できるだけ簡単にすること。
これが目的です。
ベッド脇などで使用する蓄尿バッグとトイレ側を配管でつなぎ、必要なときにフットスイッチを操作して尿を排出する。
毎回バッグを持ってトイレへ運び、溜まった尿を見ながら排出する作業を、設備の力で簡略化することを目指しました。
生活環境や身体状況は一人ひとり異なるため、すべてのウロストミーの方に同じ方法が適するとは限りません。
だからこそ、実際に使用した方々の声を集めながら改良していく必要があると考えています。

5.「尿を捨てる」という作業そのものを考える

私自身、蓄尿バッグに溜まった尿をトイレへ持って行き、排出口を開き、尿がすべて出終わるまでバッグを持っているという作業を繰り返してきました。
身体的には小さな作業かもしれません。
しかし、それを毎日、毎朝、何年も繰り返すとなれば、その感じ方は人によって違ってきます。
私自身は、この時間をもっと短く、もっと簡単に、そしてできるだけ意識せずに済ませたいと思いました。
「尿を捨てる人間の動作を工夫する」のではなく、「尿を捨てる設備そのものを変える」。
その考えから、動力によって尿を排出する仕組みを考えました。

6.排泄と「自尊心」について

ストーマを造設すると、それまで無意識に行っていた排泄に、新しい手順が加わります。
装具を確認する。
排泄物をパウチに受け止める。
溜まった排泄物を処理する。
装具を交換する。
こうした行為をどのように感じるかは、一人ひとり違います。
私自身はウロストミーとなって初めて、排泄の方法が変わることは、単なる身体上の変化だけではなく、人間の気持ちや尊厳にも関わる問題なのではないかと考えるようになりました。
だから私は、「我慢して慣れる」ことだけを解決策にしたくありません。
身体が変わったのであれば、生活環境の側も変える。
そして、できるだけ自然に、自分自身で排泄を管理できる環境をつくる。
それが私の目指しているものです。


7.排泄物に対する人間の感覚
尿や便など、自分の身体から排出されたものに対して「できるだけ触れたくない」「できるだけ見たくない」と感じることは珍しいことではありません。
しかしウロストミーになると、尿は一度パウチに溜まり、その後、自分自身で処理することになります。
私は、この**「一度身体から出たものを、もう一度自分で処理する」**という行為の中にも、オストメイト特有の心理的負担があるのではないかと考えています。
もちろん、その感じ方には大きな個人差があります。
だからこそ私は、排泄物に「慣れなさい」と求めるのではなく、
できるだけ見なくてもよい。
できるだけ触れなくてもよい。
できるだけ簡単な操作で処理できる。
そんな環境を設備によってつくることにも意味があると考えています。
人間が排泄に合わせるのではなく、排泄の環境を人間に合わせる。
これが、私がウロストミーとして生活する中でたどり着いた一つの答えです。






さらに、導尿バック携行容器は、衛生面にも配慮した設計がなされている。
内部構造は分解清掃が可能で、定期的な洗浄やパーツ交換にも
対応している為、長期間の使用でも清潔さを保つことができる。
また、各部品は軽量かつ耐久性のある素材で作られており、
安心して扱える仕様となっている。
デザイン面でも、外観が日常生活に溶け込みやすい工夫が施されており、
プライバシーの保護にも寄与している。

ウロストミーが排尿する場合の便利な 『 おしっこキット 』
ウロストミーは、排尿のためにトイレに座り、採尿袋の栓を開けて流す必要がありますが、その動作は非常に不自然な姿勢になりがちです。あの狭い空間で、栓を開けて流す作業は至難の技です。衣服に飛び散らない様に注意を払っている事で、その栓を閉め忘れる事も高齢者であればありがちです。しかし、この『おしっこキット』であれば、排泄パイプの接合部分『おしっこキット』とパウチの接合部分を接続すれば、便器に流せます。流した後、栓を閉め、接合部分を切り離しすれば終了です。男性が子供の頃から慣れ親しんでいる排尿方法を、女性のウロストミーも体験できます。又、外出の際は、排泄パイプの接合部分をバックに入れておけば、公衆トイレの狭い空間でも簡単に排尿できます。








